10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
■技術士(建設部門:土質及び基礎、建設環境)
■技術士(農業部門:農業土木)
■上級技術者〔施工・マネジメント〕(土木学会)
□のり面施工管理技術者
□一級土木施工管理技士
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ヤマトです。
やっとストレスの溜まる業務が終わりました。。。
年が明けてからというもの、総監の口頭試験、そして今回の業務と何だかず~っと精神的にストレスを感じていたのでしょうねぇ。。。
いずれも自身としてはそんなそれほどストレスを感じるほどのことではないと思っていたのですが。。。
終わった瞬間に気が抜けたような感じで、寒気を感じるし、喉は痛い上に、熱もあって。。。
完璧に風邪の諸症状です。
いつもは「これぐらいの寒さを寒いなんて言っていたら話にならないよ!」って若い職員に発破をかけているヤマトですが、今日は逆に彼らから発破をかけられてしまいした
昨夜38度を超える熱がありましたが、寝ている間にパジャマがびっしょり濡れるほどの汗をかいたおかげで今朝は寒気が治まっていました。
たぶんインフルエンザではないでしょう。。。
何とか早く絶好調に戻したいものです!
さて、いつものことながらタイトルとは全く無関係な内容から始まってしまいました。。。
今日の話題「かんなくず」
職人気質を崇拝して止まないヤマトは、「宮大工」などという言葉にとても弱い。。。
法隆寺の宮大工棟梁だった西岡常一氏の弟子となった小川三夫氏。
西岡氏唯一の弟子となった小川氏ですが、師匠の西岡氏から手取り足取り技術を教えてもらったことはないそうです。
宮大工の世界はそうしたものなのでしょうねぇ。
とヤマトは勝手に納得していますが。。。
そんな西岡氏が小川氏へ渡したものが一つだけあったそうです。
それが「かんなくず」だったというのです。
そのかんなくずは、紙よりも薄く窓ガラスに貼ると光が透けて見えた言います。
端から端まで見事なまでに均質な厚みで削り出されていたかんなくずを見て、小川氏は様々なことを教えられたとおっしゃいます。
かんなの研ぎ方、刃の調整、かんなのかけ方などあらゆる技術が完璧でないと、そのかんなくずは出来上がらないことを
かんなかけは使用木材の形状・寸法や表面の仕上がりを規定するため行うものという認識をヤマトは持っています。
したがって、素人であるヤマトは出来上がった材の方に目がいってしまいます。
しかし、削りだしたかんなくずにこそ技術の差が顕著に表れるものだと言えます。
なるほどねぇ。。。
視点を変化させることにより大きな気づきを得ることができるものだ。
常々視点を大切にしたいと考えているヤマトです。
あらゆる機会を通じてこうした視点の変化を心がけなければなりません。
小川氏はやがて百人を超える弟子を取られたそうです。
しかし、自身が西岡氏から受けた方針と何ら変わることなく、手取り足取りの指導は行われなかったそうです。
その弟子の方が作業場に置いてある西岡氏のかんなを見ておっしゃいます。
「今見てもかんな自体が身構えていますよね。今すぐ現場に行っても良いよと言っているようです」
土木はとかく誰が行っても同じにできることを理想と勘違いしています。
誰が行ってもできるというレベルは最低限の水準であって、最高水準はさらに上にあることを蔑ろにしてしまっています。
これでは「著作者人格権」も何もあったものではありません。
作らせる側の責任、作る側の責任、使う側の責任
こうした役割を明確化すると共に、それぞれの責任の明確化を促す仕組みが必要なのだと思います。
最終的には人が大きく関わっていることは確かですし、人を評価できる仕組みが望ましいと言えるでしょう。
こうすることでインセンティブが付与され、人のモチベーションが大きく向上することが期待できます。
この結果、先の例示のような技術者個人を中心とする新たな流れができてくる可能性があります。
是非ともそうしたトレンドを創り上げたいと思います。
では今日もBreakThroughを目指しましょう♪
100年先の素材を考える。寺社ならもっと先でしょう。技術を支える知見が無いと凄い鉋屑はできません。ますますヤマトさんの仰るとおりかと。
ストック時代の100年構造物を考える時、ヤマトさんのような方がいらっしゃると嬉しいです。
ご指摘の内容、なかなかに意味深いものがございます。
"木"を材と捉えるか、或いは人と捉えるか、はたまた社会・経済環境と捉えるなど様々な視点があると考えます。
恐らくu.yanさんがおっしゃるのは材を指していらっしゃるのだと思います。
そして、それはロングスパンにおける社会経済状況変化にビクともしない、或いは逆に柔軟さを担保したという意味を込められた、社会資本を意図されたのだろうと推察致します。
木は切り出された時の強度はさらに伸び、切り出された時の樹齢と同年数を経過して、再び切り出された時の強度まで低減してくると言われます。
このような特性をあらゆる材について知り、これを有効に活用・適用できる"知"をストックし続けていくことが重要と言えます。
このために人をストックし、スキルアップを図ることのできるシステムが不可欠と言わざるを得ません。
総監を勉強すると、組織活動に視座が移行しやすいのですが、その基本要素と言える"人"にもっとスポットを当てるべきであると考えています。
このためしばらく先にはなりますが、「土木技術者列伝」を復活させる決意をした次第でございます。
技術者個人の責任範囲を明確化し、同時に評価される仕組みを是非とも構築したいと考えているところでございます。
是非ともお知恵とお力添えを宜しくお願い致します。
わざわざコメントを頂きありがとうございました。
機会がございましたら、是非ともまたお立ち寄り下さい
心よりお待ち申し上げております。