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ヤマトです。

阪神淡路大震災から13年。
当時の記憶は徐々に薄れ、震災を知らない世代が成長してさらに震災の記憶は忘却の彼方へ。
忘れた方が良いこともあるかもしれません。
しかし、記憶しておかなければならないこともあるはずです。

日本は地震国である以上、地震の影響を受けることは避けられません。
また、そうしたリスクの影響をゼロにすることは不可能ですし、効率性において現実的でないと言わざるを得ないでしょう。
阪神淡路大震災で失われた尊い命の意味を考え、将来再び尊い多くの人命を失わないことがプライオリティの高い課題になることは間違いないでしょう。
そして、仮に大規模地震が発生したとしても、通常の生活が短期間で回復できるBCPの概念も要求されることでしょう。

そうした意味において、地震の発生時期・場所・規模が予め判明していれば、「減災」に大きく寄与することでしょう。

北海道大学での研究に依れば、地震発生前にVHF波という超短波が発生し、通常では到達しない距離まで届く「異常伝播」という現象が発生することを突きとめられて、実際の応用へ向けてモニタリング実験がH15から行われているそうです。
この実験ではVHF波の一種であるFM波をターゲットにしているそうですが、この実験の仮説は次のとおりだそうです。

地震発生前には震源付近の地殻に圧力が発生し、岩盤に細かいクラックが発生する。
その時、電荷を生じ電磁波が発生する。
この電磁波によって異常伝播が発生する。

これまでの実験で明らかとなったことは

①地震発生前には必ず前兆シグナルとなるFM波の異常伝播が発生すること。
②FM波の長さと発生する地震の震度が相関関係にあること。

地震発生日は、FM波を観測後3日以内、遅くとも1ケ月以内には地震が発生しているそうです。

この方法、まだまだ仮説確認の域を出ていません。
つまり科学的な解明が十分ではないと言えます。
したがって、実用に向けてはさらに解明しなければならない点がありそうです。
しかし、こうした取組を通じて、地震発生の事前予測につながる有力な方法を手に入れることができれば良いことでしょう。

再び大きな被害を被らないという強い意志が試されていると言えます。
我々に何ができるのか。
各自考える日としたいものです。

ではまた。


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