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■技術士(建設部門:土質及び基礎、建設環境)
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■上級技術者〔施工・マネジメント〕(土木学会)
□のり面施工管理技術者
□一級土木施工管理技士
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ヤマトです。

たかだか見開き2Pのインタビュー記事
(土木学会HPより引用http://www.jsce.or.jp/journal/konohito/200905.pdf)ではありますが、その中には様々な人間ドラマがあります。

インタビューそのものにおける人間ドラマがあると同時に、編集という場における人間ドラマもあります。
とりわけ編集作業は編集委員により行われますが、これはすべてボランティアにより行われるものです。

ヤマトも読ませて頂き、様々な有益情報を頂く日経コンストラクションはプロの編集者が作成していらっしゃる所謂商業誌です。
読み応えがあって然るべきであり、これと土木学会誌を同列に扱い比較することはナンセンスだという意見が編集委員会の中にも事実存在します。

しかし、ヤマトは決してそうは思いません。
なぜならば土木学会の資源、特に人的資源は明らかに日経コンストラクションの保有する資源を凌駕しています。
しかも、情報コンテンツは学会のHPをご覧頂けばお分かりのとおり、その量たるやべらぼうなものがあります。
日経コンストラクションに比べ、土木学会誌が劣るとするならば、編集者のスキルの差であると言わざるを得ません。

ボランティアと言えども、日経コンストラクションに負けたくはありません。
イヤ、負けてはならないと思うのです。
皆さま方からいろいろとご意見を頂戴し、編集者の不足する視点を補って頂き、さらに一層良い機関誌としていきたいと考えていますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。

さて、今回の紀行文、如何だったでしょうか?

インタビューを担当したヤマトとしては、もったいないという気がしてならなかったのです。
如何に多くの有益情報を廃棄してしまっているかということについてです。
今回掲載した内容をご覧頂ければ、学会誌の紙面上からうかがい知る映画監督・木村大作氏の人となりがさらに一層鮮明となり、映画『剱岳 点の記』という作品に込められた意思を明確に読み取ることができたのではないかと思います。

できうることならば、インタビュー記事は再編集を行い、別冊にて出版したとしても決して陳腐なものにはならないような気が致します。
情報にも価値があります。
廃棄してしまえばゴミにしかなりません。
形の無いゴミかもしれません。
処理費用のかからないゴミかもしれません。
しかし、その情報収集に充てられた時間コストはいったいどうなるのか。
B/Cを考えても十分に有益であるとは言えないように感じられてなりません。

今後、土木学会誌という紙面情報と土木学会HPでの電子情報のあるべき姿を本格的に論じなければならない時期がやってきます。
それぞれの立場と役割。
決して情報をフローとして扱ってはならない。
ストックし活用するという視点を失ってはならない。
このようにヤマトは感じます。

ところで、今回のインタビューではその冒頭に
「インタビューということを今までに行ったことがなく、今回が初めてのことなのです」と木村監督に申し上げました。
すると木村監督は
「インタビューは慣れているから、僕が仕切ってあげましょうか♪」
「どういうスタイルが良いかなぁ。。。」
このように茶目っ気タップリにお話下さいました。
もちろんさすがに「ではお願い致します」とは申しませんでしたけど。。。

インタビュー終了後、先に記述致しましたとおりの課題を解決しなければなりませんでしたから、東映㈱のご担当者の方とは頻繁にメールやTELでお話をさせて頂く機会がありました。
ある時このご担当者の方が、木村監督がこの間このようなことをおっしゃっておられましたと、以下の内容を伝え聞きました。
「この間のインタビュー、どこのだったかなぁ。。。土木学会かぁ。。。あれ、インタビューが初めてだって言ってたけど、良いインタビューだったよね」
このお話を頂いた時は、正直嬉しさがこみ上げてきました。
十分な準備時間があったとは言えない状況下ではありましたが、様々な情報収集により木村監督のアウトラインや映画『剱岳 点の記』の概要などをベースとしながら、土木学会や今回の特集企画の方向性との交差部分に関する質問事項が、木村監督のストライク・ゾーンにかろうじて入っていたことを裏付けるものとして解釈致しました。
やはり努力は報われるのだと思った次第です。

ところが、続いて東映㈱のご担当者から次のようなコメントを頂きました。
「だから2ケ月に亘ってインタビュー記事を掲載された方が良いのではないですか?」
おっと。
来た。来た。
そっちから来たかぁ。。。
「誠に申し訳ございませんが、インタビュー記事は1回完結というのが一応の原則になっておりますので、何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます」ヤマトはこう説明し、ご納得を頂きました。

すると、今度は
「では、映画の封切りが6月20日ですから、5月号への掲載ではなく6月号へ移行するというのはどうでしょうか?」
今度はそっちかぁ。。。
「誠に申し訳ございませんが、今回のインタビューは特集記事に連動して企画されたものでございます。したがいまして、掲載時期の変更は難しいのが実情でございます。何卒ご賢察の上、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます」と説明をし、これもご理解を頂きました。

木村監督は、気さくな方である一方、気骨があり一本筋の通った男気のある方という印象を事前のリサーチにより理解していましたが、インタビューを通じまさにそのとおりの方であったことを嬉しく思いました。
ヤマトとは性格上少々異なるかと思っておりましたが、インタビューでのコミュニケーションにおいては思考回路が比較的近く共感できる部分の多いことからどんどん深いところへ話が及んでいくことを自ら認識していました。
その結果が、おそらく監督の感想につながったのではないかと今さらながら感じているところです。

『黒部の太陽』『剱岳 点の記』『パッテンライ』と土木関連の映画が次々と脚光を浴びています。
それぞれの主人公は決して派手さがある訳でなく、むしろ地味にそして地道に黙々と仕事をこなしているだけに過ぎません。
しかし、その姿にこそ真実があり、人の生き様が現れていると言え、単純であればあるほど人の心に響くとも言えるような気がします。
つまり、難しいことをあれこれかみ砕いて説明をするよりも、百聞は一見に如かず。
現地見学会などを頻繁に企画・計画し実行することを我々土木技術者は率先して行う必要があるように感じます。
そうした土木技術者と一般市民との接点を徐々に拡張し、市民参加型の土木事業へと発展をさせていくべきではないでしょうか。
PIやPPPなどと市民参加を促す用語は多数存在しますが、それらを実践するための基盤を作らずして有効に働くとは到底思えません。

次代の土木を考える時、あらゆる制約条件の変化を見通し、要求整備水準を議論し合意形成を図った上で可能なシナリオを作り上げなければなりません。
ここには総監的視点が不可欠と言え、総監技術者は率先して将来構想を代替案として提案し、議論の先陣を切るべきと考えます。
総監は飾りではありません。
使わない、或いは使えない総監は必要ありません。

今、ヤマトは懸命に11月号の特集企画シナリオを作成しています。
詳細が未だ固まっていませんが、「地方特集」と位置づけたいと考えています。
そして、そのスコープは「道州制移行後の地方シナリオ」にできないかと考えているところです。
どのような内容でも結構ですから、この特集に関する皆さまからのご意見を心よりお待ち申し上げております。

長かった紀行文ですが、いよいよこれで最後です。
本当はインタビュー終了時点で終わった方が良かったのかもしれません。
その判断は皆さま方がお考え下されば結構かと思います。
最後までお付き合い下さった方々に御礼を申し上げまして、この紀行文を閉じさせて頂きます。
ありがとうございました。

では今日もBreakThroughを目指しましょう♪
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無題
普段と違い、企画趣旨の部分にクレジットが入っている理由が解りました。
クレジット自体より、そこにあることが「あれ?」…、意識はそちらの方に。申し訳ないことにクレジットの内容は頭に入らず。

出版関係、土木とはずいぶん違う世界のようです。御苦労様でした。
u.yan URL 2009/05/09(Sat)17:43:20 編集
おやおや。。。
u.yan 様

お気遣いありがとうございます。
物事の背景を知ることは、ある意味興味を深める効果を醸します。
今回の紀行文をトリガーとして『剱岳 点の記』に対する興味が湧くことを願っています。
同時に、土木界に関係されていらっしゃる方々に勇気を持って頂きたい。
このように思う次第です。

出版と土木。
違うとおっしゃいますが、総合的な視点で見れば同じであるべき、或いは土木が出版分野の視野を持たないことに問題が内在している気が致します。
広報も含めて土木だという理解が、今後は必要であるような気が致します。
異論・反論お待ち申し上げております。

わざわざコメントを頂戴し感謝に堪えませんが、今回の紀行文は単に報告としての位置づけで書いたつもりはありません。
幅広い方々に対して色々な課題を提起させて頂いたつもりです。

機会がございましたら、改めてコメントをお願い致します。
u.yanさんのHPで連日PRを頂いた上、この度はコメントを本当にありがとうございました。
ヤマト 2009/05/09(Sat)18:01:34 編集
こんにちは
取材および編集お疲れ様でした。
ヤマト様、お願いがあるのですが、このインタビュー記事のページを公開できないでしょうか?
土木学会誌がないもので・・・
無理ならどうにかして手に入れますので大丈夫ですよ。
可能であればよろしくお願いします。
次の特集も頑張って下さい!
夢追い人 2009/05/09(Sat)18:30:34 編集
土木学会HPで公開
夢追い人 様

お問い合わせありがとうございます。
「この人に聞く」はバックナンバーも土木学会HPで公開されています。
今回のインタビュー記事は以下のURLをご参考にして下さい。
http://www.jsce.or.jp/journal/konohito/200905.pdf
なお、夢追い人さんの土木学会へのご入会を心よりお待ち申し上げております♪

特集は単発のインタビューとは異なり、少々骨が折れますが最初で最後の機会ですから精一杯頑張ります☆

応援を頂きありがとうございます。
機会がございましたら、またお立ち寄り下さい。
心よりお待ち申し上げております。
ヤマト 2009/05/09(Sat)18:54:57 編集
静かに読ませていただきました
ヤマト様

静かに読ませて頂きました。
まずは、土木学会誌の編集をボランティアというころで驚きました。過去の記事の中でもいろいろご苦労されていらっしゃるようすでしたので多少なりの報酬があると思っておりました。

ヤマト様の記事は、小説のように次々と展開されますので、ここについて、コメントしにくいのですが、私の主観ですが、「業種・職種・職務・・が違えとも相通じるものがあるというですね。」というころです。

私の未熟な経験においても、よりより仕事を行おうと、調査・分析等情報収集を行い、それに基づき計画を取りまとめていきますが、関係機関との調整・資金的なこと、地元権利者と意見・・・を踏まえ、最終時には○○○でまとめる。なんだか、おなじたな~。感じました。

またまた、しまらない感じで、コメントがおわりましが、8回にわたる記事、お疲れ様でした。

最初にも書きましたが、ヤマト様の長文記事は、展開が早いので、文章量は多いのですが、テンポよく楽しくまた、考えながら良くことができました。

紀行は、今回で終わりということで、次回からの技術士関連記事(以前アナウンスがあったように思いますが)も楽しみに待っております。
まちづくり 2009/05/10(Sun)07:06:23 編集
ワイワイと賑やかに♪
まちづくり 様

展開が早いと言えばそうなのかもしれませんが、思考が発散しているに過ぎないと自らは思っております。
要するに、あれもこれもと考えがまとまってもいないのに書き始めるため、一見展開が早く思えるだけではないでしょうか?
思いついた時に感じたままをということを旨として書いていますので、何卒ご容赦のほどをお願い致します。

ヤマトのブログはまちづくりさんがおっしゃるような静かに熟読するタイプの内容を持ち合わせておりませんから、話題のネタとしてワイワイと賑やかに扱って頂ければ幸いです。

さて、技術士関連記事ですが、実はまだ何も考えておりません。
さぁ、何にしましょうか???

その前に特集企画の骨格を早く固める方向に向かわせなければ。。。

わざわざご訪問を頂き、コメントまで頂戴できましたことに感謝を申し上げ、またのご訪問を心よりお待ち申し上げております。
ありがとうございました。
ヤマト 2009/05/10(Sun)08:27:17 編集
無題
出版界に知った者がおりまして、
収入の関係で広告セクションは大変だとか、話がぶり返すことも多い等々を聞いておりました。
ブログにも察する箇所がありましたので、ヤマトさんは書かれている以上の御苦労をなさったのだろうなとの意です。
視野の部分ではないです。ウサギ
u.yan URL 2009/05/10(Sun)20:07:53 編集
コミュニケーション
ヤマト様

今回の企画大変お疲れ様でした。
遅くなりましたが、連載大変楽しく読ませてもらいました。インタビューの内容をまとめた学会誌の2ページと比べて膨大な情報ありがとうございました。
書面では感じとれないヤマト様の本音のコメントと土木への情熱を感じました。

今月の学会誌は、「コミュニケーション」について記載していましたが、現代社会においてこのことの大事さを再認識致しました。土木のみの視点ではなく他分野からの視点があるとまた別の「土木の必要性」を感じることもできました。

今度の企画も楽しみにしています。
コン太 2009/05/11(Mon)05:20:26 編集
コメントに感謝
コン太 様

分業化の進展により、情報の隙間があちこちに発生し、その結果不要な摩擦や軋轢を生じているのが現代の有り様であるように感じます。
それを各フェーズでつなぎ合わせていき、合意形成を図っていくのが我々土木技術者の責務であると感じています。
ですから将に将たる存在であるべきであると言われるのだろうと思います。

次回の企画も何とか渾身の作をお届けしたいと考えてはいますが、なかなかスキルが伴わない身でございますから、プレッシャーに圧し潰されそうです。
皆さま方からご意見等を頂戴しながら、徐々に求める領域へ向かっていきたいと考えています。

わざわざお越しの上、コメントまで頂戴できましたことに感謝を申し上げると共に、コン太さんの今後のスキルアップを心よりお祈り申し上げております。
また機会がございましたら、是非お立ち寄り下さい。
お待ち申し上げております。
ヤマト 2009/05/11(Mon)09:23:58 編集
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