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■技術士(建設部門:土質及び基礎、建設環境)
■技術士(農業部門:農業土木)
■上級技術者〔施工・マネジメント〕(土木学会)
□のり面施工管理技術者
□一級土木施工管理技士
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ヤマトです。

まずお断りしておきたいことは、この紀行の第二部を批判的な視点で記述している訳ではないということです。

今年度、土木学会誌の編集委員には多数の応募があったそうです。
そして、今年度は一般からの応募者の大半にお断りをしたそうです。
応募者が多いということは歓迎すべきことでございます。
興味を持って頂き、読む側から作る側にスタンスをシフトするということは、周辺域へ大きなインパクトを与える可能性が高いからです。

但し、大所帯の編集委員会であり、参加なさっていらっしゃる大半は有名大学の先生であったり、大企業の職員さんであったりしますから、ヤマトのような者はどうしても気後れしてしまいます。
そうでない方は良いのでしょうが、場の雰囲気とシステムに慣れるまでにやはり時間がかかりました。
また、毎月1回の編集委員会への参加は最低限のノルマと言え、これに加えて記事を作成するとなった場合、さらに出張を要することになります。
つまり、ある程度本来の業務に負担がかかることは否定できません。
現実ヤマトが所属するグループには業務の都合で編集委員会の大半を欠席される方もいらっしゃいます。
そうなるとグループメンバーの頭数は整っていても、グループとしての活動は機能しないことになってしまいます。

編集委員会の新年度は毎年5月からスタート致します。
先般配布の土木学会誌5月号に学会誌の単価について記述がありました。
いずこも同じでコスト縮減が求められています。
その影響で、新年度から編集委員の人数は減ることになっています。
そして、そのため現在のグルーピングはとても中途半端な状態になっています。
ヤマトが新年度に所属するグループには既メンバーがお一人だけの状態で、それが明らかになりましたのは4月の編集委員会前日でした。

このように通常業務と同じように、編集委員会やその活動の中には様々な制約条件が発生します。
同時にトレードオフも発生します。
100点満点は不可能。
しかし、関係するすべての方々が概ね納得できるところを探し、方向付けしていく。
こうしたことが必要なのです。

今回の紀行第二部も同様な趣旨で書いているつもりです。
決してどなたかを批判的に扱う考えは毛頭ございません。
それぞれに立場とお考えがあることは当然だからです。
その接点や共通項を見つけ出し、PMPさんがおっしゃる全体最適を目指すという考え方が大切なのだと思います。
そのための題材として今回の紀行を例に扱ったというご理解を皆さまにお願い致したく、某ま●づ●りさんがおっしゃるような長文になってしまいました。
申し訳ありません。
決して今回の記述内容をもったいぶっている訳ではないことを申し上げます。

しかし、本当に長い前段となってしまいました。
これからが今回の本論です。
いやはや長い。。。

さて、本論に入りましょう。

今回の課題を整理・要約すると以下のようになると考えます。

◎東映㈱のご担当者の要望
・「この人に聞く」を掲載する頁に映画PR用の写真と出演者のクレジットを掲載すること

◎土木学会の希望
・「この人に聞く」の頁ではご本人の写真以外は掲載しないこと
・「この人に聞く」の頁では企業PRに該当するような内容を掲載しないこと

上記以外の要望もございましたが、これらについては説明をし一応ご納得を頂きました。

上記の課題をWin-Winの結果に導くためには如何に対応するべきか。
これが今回のミッションということになります。

このミッションを解決する糸口が実は存在しました。

それは、今回の「この人に聞く」のターゲットをなぜ映画監督・木村大作氏にしたかという点です。

お手元に土木学会誌5月号をお持ちの方はご覧頂きたいのですが、P12からp28の特集企画です。
今回のテーマは『土木と市民をつなぐサイエンスコミュニケーション』です。
そして、この中の特集企画をお読み下さい。
ここには、以下の内容に触れてあります。
「本特集では、日露戦争直後、日本地図完成のために命をかけて未踏の剱岳初登頂に挑んだ・・・映画『剱岳 点の記』・・・の本年6月の公開に合わせ、土木の魅力を発信する機運を・・・」

これがこの特集の原点になっているのです。
つまり、特集企画がメインディッシュであり、「この人に聞く」はオードブルという訳なのです。
であればオードブルで映画PR用写真や出演者のクレジットを掲載するよりも、メインディッシュに盛りつけた方がインパクトは大きいし、メインディッシュそのものも豪華に見える。
このように考えた次第です。

そこで、映画PR用の写真と出演者のクレジットについては特集企画に掲載し、「この人に聞く」の頁では関連頁を記載する。
こうした案を創出したのでした。

これを具体的に説明するため原稿案を特集主査と相談し作成の後、編集委員会の三役の方々にご覧頂き説明をしました。
そして、ご理解を得ることに成功しました。

さて、問題はこの考え方と内容を東映㈱のご担当者にどのようにご説明をするかという点になりました。
問題発生はヤマトがインタビューを行う直前に発生しました。
それまでの間東映㈱のご担当者との情報連携は特集主査が行っておられました。
情報ルートが複数存在することを許容するのは危機発生時のことであり、安心のための情報ルートは単一が理想です。
したがって、東映㈱のご担当者への説明はヤマトが一元的に行うこととし対応させて頂きました。

そして、説明の趣旨は以下のとおりです。
「○○様のおっしゃるご要望につきまして編集委員会の中で協議致しました結果、誠に申し訳ございませんが、インタビュー記事の頁に映画PR用写真と出演者のクレジットを掲載することはできないという結論になってしまいました。しかし、今回の特集企画の発想の原点に映画『剱岳 点の記』があることは間違いのないところでございますから、この特集の方で映画PR用写真と出演者のクレジットを掲載させて頂きます。こうした対応で如何でしょうか?」

これに対して、先方のご担当者は、
「木村監督の写真と同じ頁であることが本当は理想なのですが、学会の方のお考えがそうであるならば致し方ありません。結構です」と

もちろん実際にはこれらのやりとりがこんなに単純であった訳ではございません。
至る所で紆余曲折が発生し、様々な変更を繰り返した結果こうした方向修正に至り、現在皆さま方のお手元にお届けできたような内容になったという次第でございます。

総監的アプローチだから読み逃してはなりませんと言いながら、本当に大切な部分が実は掲載できない点に難点がございますが、内容が誠に微妙であることをご賢察頂きご理解の程を宜しくお願い致します。

それはすべて批判的に今回の一件を扱いたくないという思いからでございます。

以上が大まかな課題解決のプロセスでございます。
読者視点で見れば、大したことをしている訳ではないと見える編集作業も組織内に入って実際担当してみると結構大変なこともある訳でございます。

しかし、そうした姿にもヤマトの部下は「楽しそうですね♪」などと声をかけてきます。
えっ!?
一体どこをどう見れば楽しそうに見えるのだろうか???
こんなに苦しんでいるのに。。。
このように思った次第です。

今も特集企画の考案に苦しんでいますから、傍目には楽しそうに見えているのだろうか???
そんな風に思えてきます。

さて、第二部はあっさりと終わってしまったようですが、実際の最終回は次回とさせて頂きます。
次回は後日談をお届けしたいと思っています。
しかし、お話のてっぺんは越えてしまいました。
次回はちっとも面白くないと思います。

では今日もBreakThroughを目指しましょう♪
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