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プロフィール
HN:
ヤマト(^_^)v
HP:
性別:
男性
趣味:
サッカー日本代表の応援
自己紹介:
■技術士(総合技術監理部門)
■技術士(建設部門:土質及び基礎、建設環境)
■技術士(農業部門:農業土木)
■上級技術者〔施工・マネジメント〕(土木学会)
□のり面施工管理技術者
□一級土木施工管理技士
■技術士(建設部門:土質及び基礎、建設環境)
■技術士(農業部門:農業土木)
■上級技術者〔施工・マネジメント〕(土木学会)
□のり面施工管理技術者
□一級土木施工管理技士
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ヤマトです。
地球温暖化の影響との明確な関係は解明されていないものの、近年の降雨パターンは明らかにこれまでの経験則を覆すようなパターンが増加しています。
去る、日曜日のことです。
午後になって大雨注意報が発令されました。
要請を受け、県北のダムの応援に行くことになりました。
ダムの管理事務所に到着するまでは、この程度の雨でどうして注意報なんだろう?
そう思いながら車を走らせていました。
ところが、ダムの管理事務所へ到着して、県下の防災情報を見てみると、とんでもない降り方をしているところがあったのです。
ヤマトがダムの管理事務所へ到着したのは午後2時過ぎでしたが、この時既に河川堤防を越流するような洪水を発生している箇所があったのです。
岡山県には三大河川が存在します。
河川堤防を越流する洪水被害を発生していたのは、岡山県のもっとも東を南北方向に流れる河川の流域で、ヤマトが行ったダムとは同流域に位置します。
甚大な洪水被害は、北部と中部で発生していました。
ヤマトの行った時、ダムの貯水位は放流開始まで4mと余裕がありました。
ダム管理を行う方々は、全員が降雨の予想を行いながら、ダム貯水位の行方を見守っていました。
同流域での洪水被害の発生、その影響に基づく下流域での洪水被害発生の危険性、こうした事を考慮しながらダム管理は行われていきます。
このダムの役割は、利水と治水です。
利水面では、農業用水や各種用水の確保とともに、発電用水として用いられます。
また、治水面では、明らかに洪水被害の未然防止です。
今回は、治水面でのダム操作が大きな問題でした。
つまり、降雨量が増加し、ダムへの流入水量が増大した場合、最悪ケースシナリオは放流手続きという事態へフェーズが移行することになります。
これは下流域に対する負荷をさらに増大させる結果を招きます。
ダム自体の安全確保と下流域の洪水に対する安全確保。
まさにトレードオフの課題でした。
ヤマトは応援的な立場でしたから、意思決定者でありません。
しかし、降雨の予測を踏まえて、直感的に早急に放流手続きを行った方が良いと考えていました。
時刻は夕方になっていました。
放流を行うためには、事前広報が必要になります。
放流は、ダムを起点として下流域に設備されている複数の警報局で放流サイレンを順次鳴らした後に行う規定となっています。
これに先だって、広報車が予め決められたルートを走行し、広報を先行して行うことも決められていました。
深夜になってこの広報活動を行うことは避けるべきだとヤマトは考えていました。
県下の降雨や洪水の情報はメディアを通じて多くの方々はご存じだと思います。
その上、深夜に放流のための広報を行った場合、パニックに陥る方が出ないとは言い切れません。
大方のダム関係者の意見は、放流は翌日まで待ちたいということでした。
理解できなくもない意思決定でした。
しかしその後、降雨とダム水位を見守っていましたが、やはり放流を翌日まで待つのは困難という状況になりました。
そして、やむなく放流の決断を下したのは午後10時でした。
広報開始は午前0時。
広報車による広報活動を終えたのは午前3時でした。
そして、ダムまで再び引き返します。
ダムに返ったのは概ね4時前です。
その後、下流域の河川水位を注視しながら、降雨量やダムへの流入量を監視していました。
放流するとは言いながら、下流域に対する影響を考慮し、わずかな量の放流に制限していました。
したがって、放流初期の状態確認を行えば、その後は比較的安心していることができました。
そうこうしている間に、事務所から連絡が入り、即座に事務所へ帰って来いと言います。
今度は自らが行っているプロジェクトの現場確認を行わなければなりません。
ダム管理事務所の方々にお別れをして早速事務所へ帰りました。
多くの職員が既に事務所へ来ていて、現場へ出かける支度を調えています。
ヤマトは事務所へ残り、情報の集約を行いました。
ひととおり現場を確認し、被災箇所とその影響の除去方法並びにその手順と対応組織など、危機管理活動の開始です。
同時に、再発防止を含めた対策のための補強策と予算計画を概略作成する作業へと進みました。
あれやこれやで、あっという間に長い一日が終わりました。
そして、帰宅後死んだように眠りにつくのでした。
あ~疲れた!
では今日もBreakThroughを目指しましょう♪
地球温暖化の影響との明確な関係は解明されていないものの、近年の降雨パターンは明らかにこれまでの経験則を覆すようなパターンが増加しています。
去る、日曜日のことです。
午後になって大雨注意報が発令されました。
要請を受け、県北のダムの応援に行くことになりました。
ダムの管理事務所に到着するまでは、この程度の雨でどうして注意報なんだろう?
そう思いながら車を走らせていました。
ところが、ダムの管理事務所へ到着して、県下の防災情報を見てみると、とんでもない降り方をしているところがあったのです。
ヤマトがダムの管理事務所へ到着したのは午後2時過ぎでしたが、この時既に河川堤防を越流するような洪水を発生している箇所があったのです。
岡山県には三大河川が存在します。
河川堤防を越流する洪水被害を発生していたのは、岡山県のもっとも東を南北方向に流れる河川の流域で、ヤマトが行ったダムとは同流域に位置します。
甚大な洪水被害は、北部と中部で発生していました。
ヤマトの行った時、ダムの貯水位は放流開始まで4mと余裕がありました。
ダム管理を行う方々は、全員が降雨の予想を行いながら、ダム貯水位の行方を見守っていました。
同流域での洪水被害の発生、その影響に基づく下流域での洪水被害発生の危険性、こうした事を考慮しながらダム管理は行われていきます。
このダムの役割は、利水と治水です。
利水面では、農業用水や各種用水の確保とともに、発電用水として用いられます。
また、治水面では、明らかに洪水被害の未然防止です。
今回は、治水面でのダム操作が大きな問題でした。
つまり、降雨量が増加し、ダムへの流入水量が増大した場合、最悪ケースシナリオは放流手続きという事態へフェーズが移行することになります。
これは下流域に対する負荷をさらに増大させる結果を招きます。
ダム自体の安全確保と下流域の洪水に対する安全確保。
まさにトレードオフの課題でした。
ヤマトは応援的な立場でしたから、意思決定者でありません。
しかし、降雨の予測を踏まえて、直感的に早急に放流手続きを行った方が良いと考えていました。
時刻は夕方になっていました。
放流を行うためには、事前広報が必要になります。
放流は、ダムを起点として下流域に設備されている複数の警報局で放流サイレンを順次鳴らした後に行う規定となっています。
これに先だって、広報車が予め決められたルートを走行し、広報を先行して行うことも決められていました。
深夜になってこの広報活動を行うことは避けるべきだとヤマトは考えていました。
県下の降雨や洪水の情報はメディアを通じて多くの方々はご存じだと思います。
その上、深夜に放流のための広報を行った場合、パニックに陥る方が出ないとは言い切れません。
大方のダム関係者の意見は、放流は翌日まで待ちたいということでした。
理解できなくもない意思決定でした。
しかしその後、降雨とダム水位を見守っていましたが、やはり放流を翌日まで待つのは困難という状況になりました。
そして、やむなく放流の決断を下したのは午後10時でした。
広報開始は午前0時。
広報車による広報活動を終えたのは午前3時でした。
そして、ダムまで再び引き返します。
ダムに返ったのは概ね4時前です。
その後、下流域の河川水位を注視しながら、降雨量やダムへの流入量を監視していました。
放流するとは言いながら、下流域に対する影響を考慮し、わずかな量の放流に制限していました。
したがって、放流初期の状態確認を行えば、その後は比較的安心していることができました。
そうこうしている間に、事務所から連絡が入り、即座に事務所へ帰って来いと言います。
今度は自らが行っているプロジェクトの現場確認を行わなければなりません。
ダム管理事務所の方々にお別れをして早速事務所へ帰りました。
多くの職員が既に事務所へ来ていて、現場へ出かける支度を調えています。
ヤマトは事務所へ残り、情報の集約を行いました。
ひととおり現場を確認し、被災箇所とその影響の除去方法並びにその手順と対応組織など、危機管理活動の開始です。
同時に、再発防止を含めた対策のための補強策と予算計画を概略作成する作業へと進みました。
あれやこれやで、あっという間に長い一日が終わりました。
そして、帰宅後死んだように眠りにつくのでした。
あ~疲れた!
では今日もBreakThroughを目指しましょう♪
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Re:無題
u.yan様
お気遣いありがとうございます。
またのお越しをお待ち申し上げております。
お気遣いありがとうございます。
またのお越しをお待ち申し上げております。
Re:お疲れ様でした。
ごんぎつね様
お心遣いありがとうございます。
リスクマネジメントと危機管理をきちんと使い分けなさっていらっしゃるところは流石です。
継続研鑽を心がけ、最後まで頑張って頂きたいと思います。
こちらも最後まで応援させて頂きます♪
わざわざコメントをありがとうございました。
是非またお立ち寄り下さい。
お心遣いありがとうございます。
リスクマネジメントと危機管理をきちんと使い分けなさっていらっしゃるところは流石です。
継続研鑽を心がけ、最後まで頑張って頂きたいと思います。
こちらも最後まで応援させて頂きます♪
わざわざコメントをありがとうございました。
是非またお立ち寄り下さい。